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2023 年度 研究成果報告書

家畜の監視伝染病等の病原体に対するインターフェロン依存的生体防御応答の解明

研究課題

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研究課題/領域番号 19H00970
研究種目

基盤研究(A)

配分区分補助金
応募区分一般
審査区分 中区分42:獣医学、畜産学およびその関連分野
研究機関大阪大学

研究代表者

山本 雅裕  大阪大学, 微生物病研究所, 教授 (00444521)

研究分担者 高島 康弘  岐阜大学, 応用生物科学部, 准教授 (20333552)
研究期間 (年度) 2019-04-01 – 2023-03-31
キーワードインターフェロン / トキソプラズマ / 家畜病原体 / 病原性因子
研究成果の概要

トキソプラズマは家畜の監視伝染病等の病原体の一つである。トキソプラズマは、核を持つ全ての温血動物の細胞に感染することができる細胞内偏性寄生性原虫である。世界の人口の約3分の1がトキソプラズマに感染しているとされているが、多くの感染は無症状である。しかし、免疫不全のヒトや動物においては、致死的なトキソプラズマ症を引き起こすことがある。また、トキソプラズマはアメリカ合衆国において経済的損失と生活の質の低下を引き起こす食中毒の原因となる病原体の上位5つに含まれており、その農学的観点から寄生虫学的な特性を知る必要性があった。本研究によって、新規病原性分子、特にIWS1とGRA72を同定した。

自由記述の分野

獣医寄生虫学

研究成果の学術的意義や社会的意義

本研究はトキソプラズマの病原性における転写因子IWS1の重要性を明らかにし、新たな治療標的の可能性を示した。IWS1およびROP18の機能とその相互作用の理解が進むことで、トキソプラズマのヒトおよび家畜感染症に対する新しい治療法の開発に寄与することが期待される。またトキソプラズマ原虫は一度感染すると、完全に排除することは不可能で一生涯に渡って感染し続けるが、本研究で同定された多数の病原性因子はトキソプラズマ原虫の『弱点』であり、それらを標的とした様々な新規治療法や家畜動物用のワクチンの開発が大いに期待される。

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公開日: 2025-01-30  

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