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2023 年度 研究成果報告書

「先制医療」の時代に向けた実践的テーラーメイドがん予防

研究課題

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研究課題/領域番号 19H01079
研究種目

基盤研究(A)

配分区分補助金
応募区分一般
審査区分 中区分58:社会医学、看護学およびその関連分野
研究機関京都府立医科大学

研究代表者

酒井 敏行  京都府立医科大学, 医学(系)研究科(研究院), 特任教授 (20186993)

研究分担者 安田 周祐  京都府立医科大学, 医学(系)研究科(研究院), 助教 (10643398)
堀中 真野  京都府立医科大学, 医学(系)研究科(研究院), 准教授 (80512037)
鈴木 孝禎  大阪大学, 産業科学研究所, 教授 (90372838)
研究期間 (年度) 2019-04-01 – 2024-03-31
キーワード先制医療 / テーラーメイドがん予防 / がん体質診断 / リ・フラウメニ症候群 / 家族性大腸腺腫症
研究成果の概要

遺伝的にがん抑制遺伝子APCが失活している「家族性大腸腺腫症」の未発症変異保有者に対する先制医療研究として、MEK阻害剤トラメチニブを軸とした、発がん抑制に重要ながん抑制遺伝子であるRBの活性化作用を有する食品成分との併用、すなわち「がん予防カクテル」による予防戦略を考えた。
文献調査で選定した食品成分をAPC遺伝子に変異を有するヒト大腸がん細胞株に投与し、トラメチニブとの組み合わせによる相乗効果について検証を行った。その結果、併用時に細胞周期停止増強効果、細胞死誘導増強効果を示す複数の化合物を見出した。これらの併用効果において重要な働きを有する分子の探索を行い、複数の候補分子を見出した。

自由記述の分野

衛生学

研究成果の学術的意義や社会的意義

近年、個別に疾患のリスクを遺伝子診断し、個々が発症する前に予防介入を行う先制医療が重要であることが叫ばれ始めている。本研究課題では遺伝的にがん抑制遺伝子が失活している家族性大腸腺腫症の保因者に対する先制医療研究として開始した。
検証の結果、MEK阻害剤トラメチニブと併用することで細胞周期停止増強効果、細胞死誘導増強効果を有する複数の化合物を見出し、その機序の一部を明らかにした。得られた知見を基に「がん予防カクテル」の創製を目指し、発がんリスクの高い家族性大腸腺腫症やリ・フラウメニ症候群の「がん予防カクテル」による予防法を確立させたい。

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公開日: 2025-01-30  

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