研究課題
基盤研究(A)
本研究では,カメラを用いて実世界にある物体の3次元形状と質感の両方をデータとして獲得し,実物体のデジタル3次元コピーを手軽に生成する技術の開発を目標としました.この研究を通じて,3次元形状と物体の質感を表現する反射率の同時推定技術が進展し,デジタル3次元化技術が進展しました.従来の3次元デジタル化のための撮影装置は大掛かりなものでしたが,それをコンパクトに実現する方法についても研究が進みました.これらの成果については,国際会議や国際論文誌にて広く発信しました.
コンピュータビジョン
本研究は,人間の視覚機能の一部である3次元形状と反射率の認識に関わる機能が,計算機上に実現できるかを問い,またそれを通じて人間の視覚機能の計算可能性について理解するという学術的な意義があります.また,実物体を3次元デジタル化することには,デジタルツイン等における広い応用先があり,産業的,社会的に大きな意義があります.