研究課題/領域番号 |
19H01224
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分01070:芸術実践論関連
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研究機関 | 大阪公立大学 (2022) 大阪市立大学 (2019-2021) |
研究代表者 |
中川 眞 大阪公立大学, 都市科学・防災研究センター, 特任教授 (40135637)
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研究分担者 |
コルナトウスキ ヒェラルド 九州大学, 比較社会文化研究院, 准教授 (00614835)
沼田 里衣 大阪公立大学, 大学院文学研究科, 准教授 (10585350)
藤野 一夫 芸術文化観光専門職大学, 芸術文化・観光学部, 教授 (20219033)
垣田 裕介 大阪公立大学, 大学院生活科学研究科, 教授 (20381030)
岩澤 孝子 北海道教育大学, 教育学部, 教授 (40583282)
平田 オリザ 芸術文化観光専門職大学, 芸術文化・観光学部, 教授 (90327304)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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キーワード | アジア / 社会的包摂 / アーツマネジメント / モデル / ジェントリフィケーション |
研究成果の概要 |
本研究は、アジアにおける社会包摂型アーツマネジメントのモデル(理論)を明示するとともに、その応用実践や政策提案を可能とする、研究者と実務家の協働プラットフォームの最適化を目的とする。共助・互恵といった集団福利志向型の社会関係資本〔共助組織〕、検閲を熟知したダブルバインド的手法〔パワーバランス〕、プロセス途次での大胆で即興的な変更〔遂行モデル〕などに大きな特徴が見て取れるとして、その検証を実施し、伝統的な互助システムを援用するモデルが明らかとなった。その活動はジェントリフィケーションの影響を大きく受けているが、行政に依存することなく、ネットワークの強みを生かした協働作業に大きな特徴がある。
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自由記述の分野 |
芸術実践論
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
Socially Engaged Artの議論では欧米でのパフォーマンスの隆盛、互恵的寛容、非物質性等が指摘されているが、アジア諸国においては、遙かに先鋭化したかたちで、伝統的な社会的活動として、そのような表現特性が現れているところに着目した点、また、空間が権力にとって都合のよい場へと変容、再構成されていくと批判するD. ハーヴェイや、時間から空間へと考察対象の変化を提唱する E. ソジャ等の批判的地理学の議論と、社会包摂型のアーツマネジメント論を接続させた学術的意義は大きい。社会包摂型アーツマネジメントのモデル抽出は、現場の実践家のスキルなどへのフィードバックが大きく、社会的意義がある。
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