研究課題/領域番号 |
19H01302
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分03010:史学一般関連
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研究機関 | 公益財団法人東洋文庫 |
研究代表者 |
三谷 博 公益財団法人東洋文庫, 研究部, 研究員 (50114666)
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研究分担者 |
深町 英夫 中央大学, 国際経営学部, 教授 (00286949)
後藤 はる美 東洋大学, 文学部, 准教授 (00540379)
鰐淵 秀一 明治大学, 文学部, 専任講師 (30803829)
酒井 啓子 千葉大学, 大学院社会科学研究院, 教授 (40401442)
塩出 浩之 京都大学, 文学研究科, 准教授 (50444906)
池田 嘉郎 東京大学, 大学院人文社会系研究科(文学部), 准教授 (80449420)
平 正人 文教大学, 教育学部, 教授 (90594002)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2024-03-31
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キーワード | 革命 / 公論 / 言論 / 暴力 / 犠牲 / メディア / 比較 / 歴史 |
研究成果の概要 |
この研究は世界で初めてのグローバルな革命比較である。従来の比較研究は主に大西洋を挟む地域を対象とし、その解釈はフランスとロシアをモデルとしてきた。我々は、比較対象に日本やイランを加え、日本の経験から、大きな流血を伴わない革命の条件を探り出した。その条件とは交渉による決定やイデオロギー対立の回避という政治文化である。他方、西洋には日本にはなかった重要な要素があった。議会、討論とメディア、そして代替秩序の構想などである。革命では一般に言論と暴力が相乗的に昂進する。その分離をどう行うかが重要であるが、それには長年月、ときに80年近くもかかることが分った。
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自由記述の分野 |
比較史 日本史
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
社会改革に暴力は必須だろうか。ボリシェヴィキ革命の成功以来、これを肯定する考えが世界に拡まった。しかし、明治維新は世襲身分制の廃止を僅かな犠牲(3.1万人)で成し遂げた。この史実は犠牲の少ない社会変革の可能性を示唆する。従来の革命比較はロシア革命、さらにフランス革命をモデルにしてきたため、暴力への態度は曖昧だった。この研究は、明治維新から出発して、他の革命で暴力がどう拡大し、どう終熄したかを分析し、今後の人類に暴力発動の過去を反省し、暴力なき社会改革を考える手掛りを供しようとする。
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