研究課題/領域番号 |
19H01331
|
研究機関 | 駒澤大学 |
研究代表者 |
佐々木 真 駒澤大学, 文学部, 教授 (70265966)
|
研究分担者 |
丸畠 宏太 敬和学園大学, 人文学部, 教授 (20202335)
斉藤 恵太 京都教育大学, 教育学部, 准教授 (20759196)
辻本 諭 岐阜大学, 教育学部, 准教授 (50706934)
剣持 久木 静岡県立大学, 国際関係学部, 教授 (60288503)
原田 敬一 佛教大学, 歴史学部, 名誉教授 (70238179)
谷口 眞子 早稲田大学, 文学学術院, 教授 (70581833)
西山 暁義 共立女子大学, 国際学部, 教授 (80348606)
鈴木 直志 中央大学, 文学部, 教授 (90301613)
大村 順子 (兼清順子) 立命館大学, 国際平和ミュージアムオフィス, 職員 (90773987)
|
研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2023-03-31
|
キーワード | ヨーロッパ史 / 軍事史 / 戦争 / 記憶 / パブリック・ヒストリー / 博物館 / 記念碑 / サブカルチャー |
研究実績の概要 |
新型コロナウイルスの感染拡大のため、研究費執行の繰越を行い、2020年度と2021年度に研究を実施した。 2020年度は、11月5日に日仏会館・フランス国立日本研究所と共催でシンポジウム「戦争博物館から戦時の社会の博物館へ、国際比較によるアプローチ」をオンラインで開催した。報告者は研究協力者のアネット・ベッケール(パリ西大学)で、分担者の原田敬一と兼清順子がディスカッサントとして参加、剣持久木が司会を務めた。 2021年度は、4月10日に打ち合わせ会を実施し、今後の方針を策定した。7月8日にオンライン形式で研究会(著者を招いて、北村陽子『戦争障害者の社会史』(名古屋大学出版会)の書評会)を実施した。10月31日から11月3日にかけては沖縄の視察を行った(沖縄県埋蔵文化センター、首里城地下壕、南風原文化センター、ひめゆり平和祈念館、沖縄県平和祈念館などを訪問し、学芸員と意見交換をした)。1月6日には、周南市の回天記念館を視察。2022年3月1日から3日に長野県に出張をし、松代大本営跡の保存に携わった大日方悦夫氏との意見交換、安茂里村の大本営海軍壕跡の保存活動を実施する「昭和の安茂里を語り継ぐ会」との意見交換、上田市の無言館館主窪島誠一郎氏との意見交換などを行った。 海外出張が不可能であったが、国内の博物館関係者や民間団体との対話により、さまざまな知見を得ることができた。とりわけ、大本営海軍壕跡はマスコミの取材を受け、テレビ2局のニュースと新聞2紙で紹介され、本研究自体が「戦争の消費」の実例となる貴重な機会を得た。
|
現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
新型コロナウイルスの感染拡大のため、国内外での視察活動が大幅に制限されたのが最大の原因である。感染の収束が見通せないなかで、計画を順次延期することを余儀なくされ、研究の実施が2021年度までずれ込んだ。2021年度には海外での活動を断念し、国内を中心に視察を行うことで、2020年度の研究を終了させた。
|
今後の研究の推進方策 |
本研究の重点となる各種施設の調査やそこでの意見交換については、新型コロナウイルス感染の収束が不明確であるので、感染数、政府や各研究機関の規制、ワクチンの接種状況などを考慮して、機動的に研究を実施していく。具体的には、海外調査は困難だと考えられるので、これを国内調査に振りかえ、感染状況などを勘案しながら、日程や調査地を決定する。また、オンラインでの研究会を積極的に開催して、分担者間での意見交換を図っていきたい。文献を中止とした各個人の個別研究については、それほど感染の影響を受けないので、計画に沿って推進していく。
|