研究課題
2022年6月17・18日、11月8・9日にシェアリングエコノミー(SE)やプラットフォームに関する研究会を開催し成果を報告・議論した。理論班では、新海・北村はSEにおける市場行動、競争、消費者行動などの理論、とりわけプラットフォーム事業者(ゲームコンソール、ゲームソフト、や買手・売手両面市場を繋ぐAmazonなど)や参加者(ゲームプレーヤー)の市場行動について新たな理論分析を行った。松村・猪野はSEと変動再エネの供給制約に着目し、供給制約のもとでの自由参入、戦略的な供給制約選択と競争、供給制約と技術シェアリングの関係、多様な価値の観点から電力やグリーン再エネの市場競争のモデル理論分析を行った。実証と理論をつなぐための理論研究として、新海・土居は、SEと品質の関係、とりわけ、消費者による遊休耐久財の貸出市場(例:民泊)の市場の発展は「耐久性」への影響、より一般に、貸出市場の発展によって新品市場で取引される製品の品質(例:燃費)が政策介入(税/補助金)によりどう変わるかについて、独占の価格と品質を内生化し、税や費用の価格への転嫁(パススルー)の影響を理論的に明らかにした。実証・政策班の土井・加藤は、プラットフォーム事業者によるエコシステムの品質管理(キュレーション、自主規制)の実態と公共政策との関係に注目し、実態面にみられる、レーティング制、レコメンデーション、取引ルールの設定、メンバー制、自社供給(垂直統合)による品質モデルの提示などに着目した。それらが自主規制の誘因・効果、経済厚生とどのように関係するかを、垂直拘束(競争経済学)、標準化(標準理論)、政府規制(規制経済学)として捉え、それぞれの理論を援用しながら分析し、今後の課題を示した。統計資料が未整備ではあるが、計量分析を継続中である。
令和3年度が最終年度であるため、記入しない。
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すべて 雑誌論文 (11件) (うち国際共著 2件、 査読あり 6件)
宮田由紀夫・安田聡子 編『アメリカ産業イノベーション論』晃洋書房
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Discussion Paper Series, No.247, School of Economics, Kwansei Gakuin University
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水野敬三編著 『地域活性化の経済分析』第2 章
巻: - ページ: ー
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