研究課題/領域番号 |
19H01526
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研究機関 | 学習院大学 |
研究代表者 |
米山 茂美 学習院大学, 経済学部, 教授 (30258496)
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研究分担者 |
蟹 雅代 帝塚山大学, 経済経営学部, 准教授 (20509187)
山内 勇 明治大学, 情報コミュニケーション学部, 専任准教授 (40548286)
大西 宏一郎 早稲田大学, 教育・総合科学学術院, 准教授 (60446581)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2024-03-31
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キーワード | 大学発ベンチャー / 起業家教育 / 大学等の資源の有効活用 / 政府による事業化支援施策 |
研究実績の概要 |
2021年度は、当初、9月までにシンガポールでのヒアリング調査対象候補を選定して、同国でのヒアリング調査を実施する計画であったが、同国での新型コロナウィルスの蔓延状況及び同国研究協力者の事情により、研究遂行に不可欠な現地調査の実施が困難となった。代替作業として大学発ベンチャーに係る最新文献のサーベイと、前年にフィンランドで収集した大学発ベンチャー・リストの整理及び同国の5つの大学及び大学発ベンチャーへのヒアリング調査の結果を再整理した。 その結果、フィンランドの大学が起業家教育のための支援組織やプログラムを整備し、活発に大学発ベンチャーが設立されていること、またベンチャー設立後も大学と一定の関係を維持することで、研究者・技術者の採用や研究開発のための大学設備の利用などを有利に進めていること、また同国における事業立ち上げのための政策("ビジネス・フィンランド"における助成金の提供等)が事業化とその後の成長にとって重要な役割を果たしていることが明らかにされた。 また、すでに2019年度に実施した日本の大学発ベンチャーを対象とした追加的なヒアリングを行い、事例研究や質問票調査のための仮説設定を試みた。 同年後半には、上記の研究成果を踏まえて、質問票調査のための調査票を作成し、パイロット調査を行う予定であったが、パイロット調査の対象としていた大学発ベンチャーからの協力が得られず、また質問票調査のためのシステム設計を依頼する業者の多忙さゆえに同調査の実施ができなった。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
新型コロナウィルスの蔓延のため、当初計画していたシンガポールの大学及び大学発ベンチャーのリストアップ及びヒアリング調査が実施できなかった。同国の大学に所属する研究協力者が、学内での教育・研究に関するコロナ対応に追われていたために十分な協力が得られず、同国における大学等発ベンチャーのリスト作成とそのリストに基づく大学や大学発ベンチャーへのヒアリングの準備ができなかった。 その研究協力者からの紹介で、政府系の研究機関(A*Star)の研究者にも打診したが、面識がないこともあり期待される協力が得られなかった。
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今後の研究の推進方策 |
シンガポールにおける大学発ベンチャーについては、同国でのヒアリング調査等は実施せず、関連する既存文献(Web情報や調査資料等)に基づいて整理することとし、調査の対象を日本の大学発ベンチャーに絞って、主に事例研究を行うこととした。
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