研究課題/領域番号 |
19H01635
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研究機関 | 立命館大学 |
研究代表者 |
細尾 萌子 立命館大学, 文学部, 准教授 (70633808)
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研究分担者 |
夏目 達也 名古屋大学, 高等教育研究センター, 教授 (10281859)
田川 千尋 大阪大学, 高等教育・入試研究開発センター, 特任講師(常勤) (10599434)
渡邉 雅子 名古屋大学, 教育発達科学研究科, 教授 (20312209)
大津 尚志 武庫川女子大学, 学校教育センター, 講師 (40398722)
大場 淳 広島大学, 高等教育研究開発センター, 准教授 (50335692)
坂本 尚志 京都薬科大学, 薬学部, 准教授 (60635142)
上垣 豊 龍谷大学, 法学部, 教授 (80183747)
三好 美織 広島大学, 人間社会科学研究科(教), 准教授 (80423482)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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キーワード | 論述型大学入試 / フランス / バカロレア試験 / 思考力・判断力・表現力 / 高大接続 |
研究実績の概要 |
2019年度は下記の3点の研究を行った。 (1)日仏教育学会国際シンポジウム「論述型大学入試に向けた指導法」の開催(10月26日、立命館大学):フランスのグランド・ゼコール準備級(高等教育機関の一つ)地理教員フレデリック・ヴィエノ氏(バカロレア試験参考書著者)を招聘し、フランスの論述試験中心の大学入学資格試験であるバカロレア試験で問われている力とその高校での育成・評価法について講演してもらった。海陽中等教育学校地理教員の生田清人氏も招聘し、日本の高校現場の視点から、ヴィエノ氏の講演についてコメントしてもらった。細尾(研究代表者)はフランスの高校における思考力等の指導法が教科や生徒の特性によって異なるかについて発表し、大津(研究分担者)はこのように思考力等を育成できる中等教育教員をフランスではいかに養成しているかについて発表した。会員外の一般の方ふくめ、高校教員と大学教員など、計76名の方にご参加いただき、高校での実践改善や大学入試改善のヒントとして、本研究を役立てていただけた。 (2)フランス調査:細尾(研究代表者)が高校、夏目(研究分担者)が技術・職業高校、田川(研究分担者)が大学を訪問し、教員や管理職へのインタビュー(指導法の特色、成果と課題、高大接続改革の実際等)と、授業や活動の観察・事例収集、文献収集を行った。 (3)バカロレア本研究会:2020年の本の出版に向けて、研究代表者・分担者および研究協力者(メルル氏以外)が集まるバカロレア本研究会を、9月と2月の2回開催した。この本には、研究分担者・研究分担者全員と、研究協力者である教職・教育高等学院ブルターニュ校のピエール・メルル教授(バカロレア研究の第一人者)、名古屋市立中央高校の荒尾一彦校長(前任校でバカロレア試験を活かして実践)、次橋秀樹氏(国際バカロレアの研究者)が執筆する。研究会では、各自の本の原稿を検討した。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
交付申請書に記載した通り、国際シンポジウムと、フランス調査の多く、バカロレア本研究会を実施することができた。ただし、新型コロナウイルス感染症の影響のため、研究分担者が予定していたフランス調査一件を実施することができなかった。
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今後の研究の推進方策 |
新型コロナウイルス感染症の感染拡大が収束しない場合、2020年度のバカロレア本研究会はオンラインで開催する。フランス調査については、学校や大学での授業や活動を実際に観察することが重要なため、オンラインで実施することが難しく、感染の収束を待ってから実施する。
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備考 |
細尾萌子「フランスの高校づくり―思考力・表現力を高める学校の取り組み―」学校づくり研究会、大阪大学中の島センター、2019年5月18日 細尾萌子「フランスの高大接続改革と、外国人の大学入学におけるENIC-NARIC Franceの役割」2019年度第1回調査室研究会、大学入試センター、2019年7月2日
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