研究課題/領域番号 |
19H01765
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研究機関 | 同志社大学 |
研究代表者 |
石川 信一 同志社大学, 心理学部, 教授 (90404392)
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研究分担者 |
佐藤 寛 関西学院大学, 文学部, 教授 (50581170)
高橋 史 信州大学, 学術研究院教育学系, 准教授 (80608026)
酒井 美枝 名古屋市立大学, 医薬学総合研究院(医学), 研究員 (80813120)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2024-03-31
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キーワード | 認知行動療法 / 児童 / 青年 / 不安 / 文化 |
研究実績の概要 |
心理療法の文化的適応は近年の臨床心理学の未解決の課題の一つである。本研究は,我が国で開発された文化適応型認知行動療法(Cultural-Adapted Cognitive Behavioral Therapy: CA-CBT)と,国際的プログラムを導入するプログラム採用型認知行動療法(Program-Adopted Cognitive Behavioral Therapy: PA-CBT)の効果の違いについて検証することを目的としている。 2019年度は,研究の立ち上げのため,研究ミーティングを10回実施した。研究デザインを確定し,倫理審査書類の作成を行った。ミーティングにて修正を重ねながら,第1版の倫理審査書類は12月に承認された。同時にUmin臨床試験への登録も完了した。さらに,研究補助のための臨床研究員の雇用を進めた。また,研究スタートの告知とプログラムを周知するために,Web頁の作成を行うとともに,2月に「児童青年認知行動療法研究会」を実施した。さらに,2020年度にPA-CBTの研修のためにJennifer Hudson教授を招聘してのワークショップを行うため計画を進めた。本年度はPA-CBTで用いるCool Kidsプログラムのマテリアルの翻訳を中心に行った。さらに,研究チームがCool Kidsプログラムのオンライン研修を受講し,プログラムの指導ができる体制を整えた。順調に準備が進められていたが,年度末より新型コロナウイルスの感染拡大が広がり,パイロットケースの実施のめどが立たず,延期を余儀なくされた。加えて,招聘ワークショップも延期される予定となった。その間を利用して,新型コロナについて不安についてまとめたサイトの翻訳を行った。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
新型コロナウイルス感染拡大により,対面の心理面接が実行できなくなったため。
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今後の研究の推進方策 |
新型コロナウイルスの感染拡大が収まり次第,ケース募集,パイロットケース実施を再開する。その間は,マニュアル翻訳,CA-CBTの研修会についてのビデオ撮影,評価者トレーニングの計画を行う。
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