惑星の大気構造の生成メカニズムの解明には惑星を高解像度でモニター観測する必要があるが、地上観測では地球大気のゆらぎによって惑星からの光の波面が乱され解像度が劣化し、必要なデータが取れないという問題がある。本研究で開発している惑星観測用補償光学装置によって、0.4秒角という探査機にほぼ匹敵するほど高い解像度で、惑星全体の大気の運動を連続的かつ高い観測効率でモニター観測可能となる。また、本研究で提案する広視野波面センサによる多層共役補償光学系は同じく広がった観察対象である生物細胞や網膜観察の顕微鏡用補償光学装置への応用も期待できる。
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