二次電池や高機能光学フィルムの高性能化と高機能化を行い,かつ安価に安定して大量生産を可能とする手法として機能性を有する微粒子や分子を含む溶液を精密塗布し,分子配向膜を形成する技術が求められている.本研究ではこれまで困難であった塗布後の液膜の乾燥過程における分子の配向状態や体積分率の時間的・空間的な変化を画像(動画)により明確に定量化できる技術を提案したもので,コーティング,塗装,高機能薄膜形成など様々な産業分野に対して重要な情報を与える実験手法となる.体積分率分布の評価方法はケンブリッジ大学・ラウス教授のアドバイスを含めて共著で国際誌に掲載され,学術的にも高評価を得た.
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