本研究では我々の開発した電場を使った1細胞前処理技術であるSINC-seq法(Single-cell integrated nuclear and cytoplasmic RNA sequencing)を発展させ,1細胞に含まれる細胞内小器官および顆粒を“そのまま”の状態で抽出し,その物理化学的物性解析と構成分子網羅解析を実現するマイクロ流体システムの構築を目指した.細胞質成分の抽出と電気泳動解析を並列化するマイクロ流体システムの開発し,48細胞の細胞質抽出成分の電気泳動図を再構成する方法を開発した.また,電気泳動解析と網羅遺伝子発現解析を統合するカラーコードハイドロゲルビーズを開発した.
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