研究課題
基盤研究(B)
本研究では、あらゆる機能性材料の素材として活用される微粒子材料の中でも、研究代表者が独自開発を進めている50 nm以上の細孔を有する微粒子(ポーラス微粒子)を対象として、次の研究成果を得た。1)新たな合成法を開発し、生産性向上と直接堆積膜の作製を実現した。2)材料としてのポーラス構造(細孔径、細孔数、粒子径)の制御法を提案した。3)粒子内部構造(連通細孔)の解析手法を提案した。4)ポリマーとの複合化によるポリマーの断熱性の向上の可能性を示唆した。
化学工学
本研究では、世界で初めて50nm以上の細孔を有するポーラス微粒子の気相直接堆積膜の作製法の開発、細孔構造の高度制御法の提案、ポーラス微粒子の内部構造(連通細孔)の解析手法の提案、ポーラス微粒子とポリマーの複合化(複合膜の作製)と断熱特性の向上を実現した。これら研究成果は、微粒子の内部構造が高度に制御されたポーラス微粒子の新たな知見となり、各種の機能性材料の素材として利用される可能性を拡充することに繋がる。