炭素のみで構成される単層カーボンナノチューブは、分子を化学修飾することにより1000 nm以上の波長域に高効率な近赤外発光を示す特性が出現することが近年大きな注目を集めている。本研究では、単層カーボンナノチューブの化学修飾に用いる分子の構造設計を基に、その発光特性をさらに機能化させることに成功した。例えば、光に応答して構造変化を示す分子を化学修飾することで、外部光に応じて近赤外発光波長をスイッチングできることや、周囲の溶媒環境変化に応じて生じる近赤外発光波長変化を化学修飾分子の違いに基づいて多様に変調できることを見出した。
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