FGF21(fibroblast growth factor 21)は肝臓から分泌される抗肥満性ホルモン分子であり、エネルギー代謝の改善効果に加え寿命延伸効果を有する。本研究では、FGF21及びその発現制御因子ATF4が健康寿命延伸に繋がるシグナル経路と仮定し、老化モデルマウス等を用いた実験を行った。ウイルスを用いた強制発現実験やATF4を活性化する機能性食品成分の解析の結果、概ね予想されたエネルギー代謝や寿命に関わる遺伝子発現変動が認められた。上流シグナルについては、申請者自身及びオープンデータベース上の解析を実施し、ATF4やFGF21の上流因子となり得るシグナル分子の存在が認められた。
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