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2022 年度 研究成果報告書

連続大量培養技術の確立によるスーパーかいあし類の生産

研究課題

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研究課題/領域番号 19H03035
研究種目

基盤研究(B)

配分区分補助金
応募区分一般
審査区分 小区分40030:水圏生産科学関連
研究機関創価大学

研究代表者

戸田 龍樹  創価大学, 理工学部, 教授 (10222150)

研究分担者 高山 佳樹  創価大学, 理工学部, 助教 (00897605)
岸 正敏  創価大学, プランクトン工学研究所, 助教 (00824020)
平原 南萌  創価大学, 理工学部, 研究員 (80845404)
研究期間 (年度) 2019-04-01 – 2023-03-31
キーワード海産カイアシ類 / 微細藻類 / 水産初期生物餌料 / 生存率 / 卵生産
研究成果の概要

カイアシ類種と餌料藻類種の最適な組み合わせを決定するため、微細藻類とカイアシ類3種を対象に飼育実験をおこない、Acartia steueriとOithona oculataでは、卵生産をそれぞれ3.7倍、2.3倍向上させた。Pseudodiaptomus nihonkaiensisでは餌検討によって成体までの生存率は浮遊性カイアシ類としては著しく高い46.7 %を達成したため、本種は最有力な培養候補種となる。成体による卵・幼生の“共食い”を防止し、低労力で卵・幼生を回収可能な培養装置を開発・運転したところその生産性は既往研究と比較し最も高い値であったことから、高効率な生産システムを構築できた。

自由記述の分野

水産増殖学

研究成果の学術的意義や社会的意義

これまで達成できなかったかいあし類の大量培養のみならず、コストのかかる栄養強化を必要としない高機能の水産養殖初期餌料を研究開発した。従来の大量培養は回分培養が主流であったが、本研究では半連続運転によって水質を改善しながら、成体による卵・幼生の捕食を防ぐ工夫を備えた新規の培養システムを開発した。このような培養装置の開発は本研究が初の試みであり独自性が高い。本研究は、かいあし類の有する潜在能力を明らかにし、スーパーかいあし類を用いた産業利用への途を開いた。次の段階としては社会実装化に向けて、産学連携によりスケールアップを試み、カイアシ類の大量培養による新しい餌料生産プロセスを確立したい。

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公開日: 2024-01-30  

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