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2022 年度 研究成果報告書

フグの毒蓄積に関わる分子機構究明 - 毒選択性の視点から

研究課題

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研究課題/領域番号 19H03051
研究種目

基盤研究(B)

配分区分補助金
応募区分一般
審査区分 小区分40040:水圏生命科学関連
研究機関長崎大学

研究代表者

荒川 修  長崎大学, 水産・環境科学総合研究科(水産), 教授 (40232037)

研究分担者 山田 明徳  長崎大学, 水産・環境科学総合研究科(水産), 准教授 (40378774)
高谷 智裕  長崎大学, 水産・環境科学総合研究科(水産), 教授 (90304972)
山口 健一  長崎大学, 水産・環境科学総合研究科(水産), 教授 (90363473)
研究期間 (年度) 2019-04-01 – 2023-03-31
キーワードフグ / テトロドトキシン / サキシトキシン / フグ毒結合タンパク質(PSTBP) / トリブチルスズ結合タンパク質(TBT-bp2) / キタマクラ属 / Pao属 / プロテオフォーム
研究成果の概要

多様なフグ種を対象に、テトロドトキシン(TTX)/サキシトキシン群(STXs)の分布プロファイルや選択的取り込み・蓄積能を調べるとともに、フグ毒結合タンパク質(PSTBP)/トリブチルスズ結合タンパク質(TBT-bp2)遺伝子の分布や系統、PSTBPのプロテオフォームについて検討した。その結果、新たにキタマクラ属やPao属フグ、広塩性フグの毒分布/選択的蓄積プロファイルが明らかとなり、フグのTTX蓄積にはPSTBP、STXs蓄積にはTBT-bp2が関与することが示唆された。さらに、トラフグ血漿PSTBPの基本的なプロテオフォームを解明することができた。

自由記述の分野

水産食品衛生学、水産化学

研究成果の学術的意義や社会的意義

本研究は、フグが何故、如何にして毒をもつようになったのかという水圏生命科学上の根源的な疑問の解明を目指しており、フグ毒化の分子機構のみならず、海水と淡水で異なる毒を獲得してきたフグの進化の過程にも迫るものである。さらに、食品衛生上世界的な問題となっている魚介類のTTX/STXs汚染リスクを根本的に回避するうえでも、重要な知見を提供するだろう。今回得られた成果は、フグの毒化機構の解明に大きく貢献するものであり、将来的にはゲノム編集技術によるスーパー無毒フグ(遺伝的に毒を蓄積しないフグ)の作出などにも応用可能と考えられる。

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公開日: 2024-01-30  

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