サリドマイドを代表に、近年、薬剤が標的E3ユビキチンリガーゼに結合し、基質タンパク質への結合特異性を変え、薬剤依存的に特定のタンパク質を分解誘導するタンパク質分解誘導剤が発見された。本研究では、プロテインアレイを用いて、細胞を用いない世界初のin vitroでの薬剤依存的に相互作用するタンパク質を網羅的に同定できる技術の開発に成功した。サリドマイドは、妊婦の服用により四肢発生異常の胎児が生まれるという世界規模の薬害を生んだ。そこで本研究では、上記に開発したプロテインアレイ技術を用いて解析した結果、サリドマイドによるPLZFの分解が、催奇形性を誘導すること発見した。
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