• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2023 年度 研究成果報告書

サバンナヒヒにおける捕食者対策:群れ形成のダイナミクスと意思決定方法の解明

研究課題

  • PDF
研究課題/領域番号 19H03312
研究種目

基盤研究(B)

配分区分補助金
応募区分一般
審査区分 小区分45050:自然人類学関連
研究機関琉球大学

研究代表者

松本 晶子  琉球大学, 国際地域創造学部, 教授 (80369206)

研究分担者 粕谷 英一  九州大学, 理学研究院, 准教授 (00161050)
河村 正二  東京大学, 大学院新領域創成科学研究科, 教授 (40282727)
研究期間 (年度) 2019-04-01 – 2022-03-31
キーワード集団生活 / 意思決定 / 捕食圧 / リーダーシップ / GPS
研究成果の概要

動物は一般に群れることで捕食リスクを減らすが、捕食者が追跡型か待ち伏せ型かで、個体の空間的位置によって捕食リスクは異なる。本研究では、ヒョウ、ライオン、ハイエナの捕食にさらされている野生アヌビスヒヒ群の60%の個体にGPS首輪を装着して位置データを得た。このデータから捕食リスクを評価する5つの理論的な方法を計算した。結果、①オトナオスが捕食リスクの高い群れの端にいること、②オトナオスが群れ内でより孤立していたこと、③最も社会順位の高いオスも他のオスと同様に周辺部で孤立していたこと、が明らかになった。そこで、なぜオトナオスはより周辺部にいて孤立していたのかを考察した。

自由記述の分野

自然人類学

研究成果の学術的意義や社会的意義

本研究は、霊長類の群れ内の空間的位置による捕食圧の違いに関する検証を、従来のモデル研究からフィールド研究に広げた点に学術的意義がある。これは、初期ヒト科集団の群れ形成と行動モデルを実データで予想し、進化的適応の理解を深化させることに寄与する。また、GPSタグや加速度計を用いて動物の位置データを詳細に収集し、行動のビッグデータを記録することで、人間社会の意思決定プロセスの解明に寄与することが期待される。

URL: 

公開日: 2025-01-30  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi