研究課題
基盤研究(B)
T細胞応答が特定のエピトープに対して優位に働く免疫偏向性について、強い免疫応答を誘導するエピトープに対するT細胞応答を抑制性免疫補助受容体LAG-3が選択的に抑制すること、すなわちLAG-3が免疫偏向性を緩和していることを明らかにした。さらに、LAG-3との結合に影響を与えるアミノ酸変異ペプチドを同定し、当該ペプチドを認識するTCRを発現するT細胞のLAG-3感受性を明らかにした。
免疫学
免疫偏向性がどのように決定されるかについては多くの謎に包まれているが、ペプチド/MHCクラスIIとLAG-3の結合が免疫偏向性に与える影響を明らかにした。免疫応答の指向性が決定されるメカニズムが解明されれば、免疫応答を自在に操ることがより現実的となる。特に、がんや感染症に対するワクチン療法について、より効果的なワクチンのデザインが可能になると期待される。