研究成果の概要 |
肺腺がんの早期病変における特徴的な遺伝子変化を検出するため、がん組織、非がん組織からDNAを抽出して、全エクソーム解析によりがん関連遺伝子や変異シグネチャーを分析した。がん関連遺伝子についてはEGFR変異陰性例でKRAS, BRAF, ERBB2変異などが見られ、がんの進行度の違いより喫煙の有無による差が大きかった。変異シグネチャーについては, 喫煙者EGFR肺癌ではC>A substitutionの有意な増加は見られず、非喫煙者EGFR肺癌におけるSBS2/13のシグネチャーが着目された。喫煙者に生じた喫煙関連でない癌の新規シグネチャーが抽出された可能性がある。
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