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2021 年度 研究成果報告書

免疫システムにおけるmRNAの翻訳制御機構の解明

研究課題

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研究課題/領域番号 19H03488
研究種目

基盤研究(B)

配分区分補助金
応募区分一般
審査区分 小区分49070:免疫学関連
研究機関京都大学

研究代表者

三野 享史  京都大学, 医学研究科, 助教 (60646149)

研究期間 (年度) 2019-04-01 – 2022-03-31
キーワード免疫 / サイトカイン / 転写後制御 / 翻訳 / mRNA分解 / Regnase-1 / UPF1
研究成果の概要

本研究課題は,免疫におけるmRNAの翻訳制御機構の解明を目的としている。これまでの研究より,RNA分解酵素Regnase-1は翻訳が生じている免疫関連mRNAの分解を誘導することが分かっているが,その詳細な分子メカニズムは不明である。そこで,本研究では,Regnase-1を介したmRNA翻訳制御機構に関して研究を進めた。その結果,Regnase-1は翻訳初期段階のパイオニアラウンド翻訳が生じているmRNAを標的としており,そのRegnase-1によるパイオニアラウンド翻訳のmRNA分解が,迅速に炎症性mRNAの翻訳状態を解消し,素早くそして効率的に炎症の終結を誘導していることを明らかにした。

自由記述の分野

免疫学,分子生物学

研究成果の学術的意義や社会的意義

炎症は,病原体の排除に重要な免疫反応であるが,過剰な炎症は敗血症性ショックや自己免疫疾患,動脈硬化,代謝性疾患など様々な病気の原因である。この炎症応答の厳密な制御にRNA制御が重要であることが近年明らかとなってきたが,その分子メカニズムは不明であった。本研究は,Regnase-1によるパイオニアラウンド翻訳が生じているmRNA分解が免疫制御に重要であることを解明した。本研究の成果は,過剰もしくは慢性的な炎症で生じる炎症性疾患の病態解明や,ワクチンの効果を高める添加剤(ワクチンアジュバント)の開発など,新たな治療法の開発につながることが期待される。

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公開日: 2023-01-30  

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