(1)胆汁サンプルからのEVの分離法の確立は、みらか研究所と共同研究を実施し、試薬を開発し胆汁からの分離に最適な方法を考案した。本法によりヒト胆汁うっ滞性肝疾患の胆汁サンプルが疾患ごとに異なる組成やバイオマーカーを持つことを明らかにした。(2)分離EVを、培養胆管上皮細胞の管腔側より添加し細胞の変化を検討し、基底膜側と管腔側に分離されるEVは、質・量とも異なっており異なる生理活性を持つことを明らかにした。さらに、(3)ヒト疾患(インターフェロン及び胆汁酸刺激によるヒトPSC in vitroモデル)において正常状態に比してより線維化増強作用を持つ線維化増強作用を基底側EVが持つことを見出した。
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