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2021 年度 研究成果報告書

広範な中和活性を有する抗HIV抗体の分離とその産生に関わる宿主因子の探索

研究課題

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研究課題/領域番号 19H03703
研究種目

基盤研究(B)

配分区分補助金
応募区分一般
審査区分 小区分54030:感染症内科学関連
研究機関熊本大学

研究代表者

上野 貴将  熊本大学, ヒトレトロウイルス学共同研究センター, 教授 (10322314)

研究分担者 桑田 岳夫  熊本大学, ヒトレトロウイルス学共同研究センター, 特任准教授 (70346063)
研究期間 (年度) 2019-04-01 – 2022-03-31
キーワードHIV-1 / neutralizing antibody / Tanzania
研究成果の概要

HIV-1変異株を広範に中和できる抗体は極めて少数の感染者のみで認められる。本研究では、サブタイプA, C, Dとそれらの組換え変異ウイルスを多く含むタンザニアをベースにして、bnAb応答に優れたElite Neutralizerの検索を行った。未治療症例を含む400名超の血漿を用いて、15個のEnvグローバルパネルに対する中和活性を評価したところ、70%以上のEnvを中和する優れた症例として3名を同定した。臨床データ等を用いて相関を調べたところ、ウイルスRNAコピー数およびIL-21量が有意に中和活性と関連していた。変異性の大きいHIV-1に対する中和抗体の解明に資すると示唆される。

自由記述の分野

感染免疫学

研究成果の学術的意義や社会的意義

抗ウイルス薬へのアクセスが向上し、HIV感染者の予後は劇的に改善された。しかし、いまだに3700万人のHIV感染者がおり、エイズは世界レベルの脅威であり続けている。このため、HIV-1変異株を広範に中和できる抗体を新たな治療薬として開発する研究が注目を集めている。しかし、興味深いことに中和抗体は極めて少数の感染者からしか分離されていない。本研究では、複数のHIV-1変異株が複雑に絡み合って流行するタンザニアにおいて、中和活性に優れた複数の症例を見出した。さらに、中和活性と関連する因子の一部を同定したことで、優れた中和抗体の探索と治療薬としての開発に大きく前進した。

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公開日: 2023-01-30  

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