研究課題/領域番号 |
19H03878
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分58010:医療管理学および医療系社会学関連
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研究機関 | 国立研究開発法人国立がん研究センター |
研究代表者 |
内富 庸介 国立研究開発法人国立がん研究センター, がん対策研究所, 研究統括 (60243565)
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研究分担者 |
藤森 麻衣子 国立研究開発法人国立がん研究センター, がん対策研究所, 室長 (40450572)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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キーワード | 意思決定支援 / 質問促進 / モバイル電子端末 / アプリケーション / ePRO |
研究成果の概要 |
本研究はがん患者へのモバイル電子端末を利用した質問促進・意思決定支援と、電話での遠隔支援を含んだ介入の検証試験により、医療者の負担軽減や、人的資材の不足に対応した介入プログラム開発を目的とした。 症例集積を完了し、予定した介入は2023年1月にすべて終了した。症例登録264名、介入対象者は132名であった。介入は精神科医、公認心理師、看護師により提供された。介入は対象者の希望に沿って、電話もしくは対面での面談により実施され、平均的な介入時間は35分程度であった。介入プログラムへの対象者評価などの詳細な解析は2023年8月のフォローアップ調査の完了を待って公表予定である。
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自由記述の分野 |
精神腫瘍学、社会医学
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
人生の最終段階を迎える年間37万人のがん患者に対して、圧倒的な医療資源不足が存在するためがん医療の現場で十分に対応できていなかった患者個別の目標、価値観や意向に関するコミュニケーションに焦点をあて、モバイル電子端末を利用して質問促進・意思決定支援を行い、介入効果を無作為化比較試験により検証する。本研究において、有効ながん患者のモバイルプログラムが開発されれば、人生の最終段階のQOL向上に資する重要な知見となる。加えて、医療現場の負担軽減に役立つことが期待される。介入を臨床に導入する際の促進・阻害因子を明らかにすることで医療アクセスの格差是正に資する。
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