測定に基づくサイドチャネル攻撃に対する安全性評価については実用化された方法があるが、評価結果から設計へとシームレスに接続された手法はまだ確立されていない。IoT時代に入り、情報セキュリティの重要性が増している中において、サイドチャネル攻撃耐性設計手法の確立することは、限られた製品設計開発期間において高いセキュリティ性能を実現するために不可欠な技術であり社会的意義は大きい。また、古典的な電気回路学や電磁気学の知識と新しい暗号理論を融合する、暗号ハードウェア設計手法の開発は学術的にも新しく、価値の大きな成果となり得る。
|