• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2021 年度 研究成果報告書

分光BRDFを高い時空間分解能で計測する手法の開発

研究課題

  • PDF
研究課題/領域番号 19H04143
研究種目

基盤研究(B)

配分区分補助金
応募区分一般
審査区分 小区分61010:知覚情報処理関連
研究機関大阪電気通信大学

研究代表者

来海 暁  大阪電気通信大学, 情報通信工学部, 教授 (30312987)

研究分担者 土居 元紀  大阪電気通信大学, 情報通信工学部, 准教授 (00304155)
西 省吾  大阪電気通信大学, 情報通信工学部, 准教授 (70411478)
研究期間 (年度) 2019-04-01 – 2022-03-31
キーワード時間相関カメラ / BRDF / 分光画像 / 球面調和関数 / フーリエ係数
研究成果の概要

本研究の目的は,従来は長時間を要していた分光BRDF(波長・入射方向・視線方向ごとの反射率の分布)の計測を短時間で行う手法を開発することである.その特色は,BRDFそのものを計測する代わりに近似的分解成分を異なる周波数で時間変調し,その周波数を手掛かりとして時間相関カメラという機器を用いて各成分を分離し計測する点にある.時間変調には波長ごとに強度が可変の光源,およびプロジェクタ用表示素子を使用する.光学系には楕円鏡の作製が必要になるが,表面に瑕のない楕円鏡の完成には至らなかった.しかし,計測理論の構築,照明光の時間変調,時間相関カメラによる成分ごとの抽出など,要素技術の確立には到達した.

自由記述の分野

計測工学

研究成果の学術的意義や社会的意義

物体表面における光の反射特性はBRDFという関数で記述され,視覚刺激から物体の材質を感じ取る「質感」と深く関わっている.さらに光の波長を考慮した分光BRDFでは,入射方向や視線方向に応じて見かけの色が変化する現象が記述できる.しかし,分光BRDFの計測には角度や波長の分解能と計測時間との間にトレードオフが介在する.本研究の目標はこのトレードオフを解消し,分光BRDFの計測およびそれに基づく画像生成をオンラインで実現して,ディジタルアーカイブやメタバースを介した視覚情報共有などの応用に貢献することである.最終目標にまでは到達できなかったが,それに向けての要素技術は確立することができた.

URL: 

公開日: 2023-01-30  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi