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2023 年度 研究成果報告書

世界の核被害の地域間比較研究:「いのち」、「こころ」、「くらし」の視点から

研究課題

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研究課題/領域番号 19H04355
研究種目

基盤研究(B)

配分区分補助金
応募区分一般
審査区分 小区分80010:地域研究関連
研究機関広島大学

研究代表者

川野 徳幸  広島大学, 平和センター, 教授 (30304463)

研究分担者 平林 今日子  京都大学, 医学研究科, 特定講師 (00634932)
VanderDoes Luli  広島大学, 平和センター, 准教授 (00839087)
原田 浩徳  東京薬科大学, 生命科学部, 教授 (10314775)
竹峰 誠一郎  明星大学, 人文学部, 教授 (40523725)
星 正治  広島大学, 平和センター, 名誉教授 (50099090)
和泉 志津恵 (大久保志津恵)  滋賀大学, データサイエンス学系, 教授 (70344413)
井上 顕  高知大学, 教育研究部医療学系臨床医学部門, 教授 (40469036)
橋岡 禎征  旭川医科大学, 医学部, 教授 (00622523)
研究期間 (年度) 2019-04-01 – 2023-03-31
キーワード核被害 / 広島・長崎 / セメイ / チェルノブイリ / マーシャル
研究成果の概要

カザフスタン、マーシャル、広島・長崎の核被害実態研究、補償内容の比較検討を行った。カザフ・セメイ地区ではアンケート調査等を継続し、核実験場を中心に広範囲にわたり直接・間接に影響があることを明らかにした。補償内容も考察。動物実験も行い、内部被ばくの実態を解明した。被爆者に関しては、新聞社・被団協データを用い被爆者の思いが重層的で複雑であることを明らかにした。被爆者で高頻度にみられる骨髄異形成症候群(MDS)の研究を展開し、造血器腫瘍の新たな発症機序を解明した。コロナ禍で顕在化した「社会的弱者」を含む核被害者の精神的影響が深刻である実態も明示した。援護政策の比較検討を行い、その異同を明らかにした。

自由記述の分野

社会学

研究成果の学術的意義や社会的意義

本研究の学術的意義は、特に、次の二点に集約される。①いまだ終息していない、福島第一原発事故被災者の福利厚生を考える際に、ここでの研究成果は重要な示唆を与える。被ばく被害の実態とは何か、そして被災者は何を求め、どういった補償内容が必要なのか。これらを考える上で重要な視点を提示するからだ。②「ヒロシマ」の今日的課題である「被爆体験継承」には何が必要かを考える際に重要な視点を提供する。本研究の過程において、各地域の核被害では、被害の継承のためにどういった取り組みがあるのか、を知ることが出来るからである。社会的意義は、本研究の成果が「核なき世界」を国是とする本国の理論的支柱となりうるという点である。

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公開日: 2025-01-30  

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