研究課題/領域番号 |
19H04368
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研究機関 | 東洋大学 |
研究代表者 |
藪長 千乃 東洋大学, 国際学部, 教授 (10364845)
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研究分担者 |
徳丸 宜穂 名古屋工業大学, 工学(系)研究科(研究院), 教授 (00387656)
柴山 由理子 東海大学, 文化社会学部, 講師 (40824868)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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キーワード | 福祉国家 / フィンランド / イノベーション / 進化 / 福祉改革 / 普遍主義 |
研究実績の概要 |
計画では、現地での実踏調査や現場担当者の聞取りから福祉制度の改革への取組に関する事例収集を行い、分析に向けたデータを収集すること、そして現地研究者との意見交換等から分析枠組みの精緻化を行うことを予定していた。しかし、コロナ禍のために、予定していた現地調査や現地での研究者との意見交換は2022年度まで延期することとなり、限定的にしか行うことができなかった。 一方、1-2か月に1度、オンラインでの研究会を継続的に実施し、またインターネット等で収集できるデータを活用し、資料をまとめた。また、2019年度に引き続き、翻訳に取り組み、フィンランドにおける新しい作動原理とサービスモデルに基づく福祉国家のあり方を描いた『個人の声』Roope Mokka & Aleksi Neuvonen (2006) Yksilo:n a:a:ni, Hyvinvointivaltio yhteiso:jen ajalla, Sitran raportteja 69を翻訳し、紹介した。さらに、2019年度に実施した調査のデータ分析を進めた。この成果は、2021年8月に公開研究会「シリーズ:福祉国家の創造的進化『フィンランドの深層を探る:政治・社会・経済のいま』」をウェビナー形式により開催して、研究代表者及び分担者がそれぞれ発表を行った。研究者及び一般の方を対象としたところ、約100名の参加を得ることができた。また、ウェブサイトおよびブログを開設し、研究会の内容、成果などの公開と発信につとめた。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
コロナ禍により、究者自身の渡航が難しくさらに現地での現場担当者に話を聞くことが限定されたため、2021年度半ばまで現地調査が不可能であった。また、現地調査を実施する際も、合同調査は不可能であった。このため、データの収集等に大きな制約があった。
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今後の研究の推進方策 |
2020年度の研究を2022年度まで延長して実施したため、調査結果のまとめ等に時間的制約が生じているが、2023年度中に成果のとりまとめができるよう、定期的にミーティングをおこなって推進する。
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