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2019 年度 実績報告書

刺激選択性の起源:新奇視覚カテゴリ獲得に伴う神経―行動連関の縦断的変化の解明

研究課題

研究課題/領域番号 19H04433
研究機関国立研究開発法人量子科学技術研究開発機構

研究代表者

松吉 大輔  国立研究開発法人量子科学技術研究開発機構, 量子生命科学領域, 研究員(任常) (70547017)

研究期間 (年度) 2019-04-01 – 2023-03-31
キーワード刺激選択性 / 可塑性 / 高次視覚カテゴリ / MRI / 縦断研究
研究実績の概要

高次視覚カテゴリ(顔・身体・風景・文字・物体等)は、脳の異なる領域で選択的に処理されている。しかし、それら刺激選択的領域の活動を即時的に調べるだけでは「そもそも視覚カテゴリ選択性はどのようにして獲得されたのか」という根本的な問いには答えられない。文字への選択性は明らかに経験によるものであるが、新奇な「モノ」が脳に特別な場所を与えられる(選択的領域が生じる)過程で、脳にはどのような機能的・構造的変化が生じるのだろうか?
そこで本研究ではこの脳の刺激選択性の起源を明らかにするため、長期間学習による新奇視覚カテゴリの獲得過程をMRIと行動の縦断的測定によって検討する。特に、カテゴリ獲得の程度を行動指標として定量化可能な新奇な文字や物体等の高次視覚カテゴリ獲得に焦点を絞り、長期間学習による新奇視覚カテゴリの獲得に伴う脳の機能・構造的な変化を継時測定することで、脳の刺激選択性の起源の一端を明らかにしたい。初年度の研究実績としては、必要備品等含む実験環境の整備と基本的な実験プロトコルの確定を行うと共に、行動課題についてのデータを取得して論文を投稿した。特にMRI撮像プロトコルにおいては、所属機関の利点を活かしたMRスペクトロスコピー(MRS)を新たに加えることができ、化学的変化をも含める形でカテゴリ獲得に伴う脳-行動の縦断的変化を測定できることとなった。新型コロナウイルス蔓延と所属機関の移籍による影響はあったものの、環境変化に応じて方策を修正・変化させることで着実に研究を進めることができた。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

年度途中で所属機関を移ることとなり、研究環境の整備に時間を要したことに加え、年度末に新型コロナウイルスの蔓延のために実験停止ならびに出勤停止となり、当初の計画通りに研究活動を行うことができなくなったため。

今後の研究の推進方策

新型コロナウイルス蔓延による影響を大きく受け、実験停止及び制限を行う必要が生じたため、計画よりも進捗はやや遅れている。今後は状況を見ながら参加者・測定方法を修正・制限するなど計画を若干変更しつつ、安全対策を講じた上で測定を進める予定である。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2019

すべて 学会発表 (1件) (うち国際学会 1件)

  • [学会発表] Correlations among geometrical illusions dissociate length illusions from size illusions2019

    • 著者名/発表者名
      1.Suzuki, T., Matsuyoshi, D., & Watanabe, K.
    • 学会等名
      The 15th Asia-Pacific Conference on Vision (APCV 2019), Osaka, Japan.
    • 国際学会

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公開日: 2021-12-27  

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