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2021 年度 実績報告書

刺激選択性の起源:新奇視覚カテゴリ獲得に伴う神経―行動連関の縦断的変化の解明

研究課題

研究課題/領域番号 19H04433
研究機関国立研究開発法人量子科学技術研究開発機構

研究代表者

松吉 大輔  国立研究開発法人量子科学技術研究開発機構, 量子生命科学研究所, 研究員 (70547017)

研究期間 (年度) 2019-04-01 – 2023-03-31
キーワード刺激選択性 / 可塑性 / 高次視覚カテゴリ / MRI / 縦断研究
研究実績の概要

新型コロナウイルス蔓延及び所属機関のMRI更新に伴う検査制限・中止の影響により研究活動は大きく制限を受けているが、手法の最適化・改善に時間を割くことができたため、MRIシーケンス・プロトコルおよび解析パイプライン、検査時プロトコルの整備・改善により測定・解析の信頼性・再現性を大幅に向上させることができた(脳画像CN比向上、交差線維分離能向上、B1画像の高速撮影、画像不均一性効率的除去、徹底した歪み補正と非BOLDノイズの除去、マルチバンド由来ノイズの除去、撮像時頭部運動の低減他)。特に2021年度内には、これまでに未知のfMRIノイズを発見した。結果公表前にノイズを発見できたことは朗報である。一方で、このノイズはこれまでの世界中のfMRI研究ほぼ全てに影響を与えうるものであるとも考えられ、慎重にノイズ源を検討しつつ投稿を準備している。なお、既に簡便な方法によりノイズ除去できることを確認している。このようにMRIシーケンス・プロトコルの最適化と解析パイプラインの整備・改善により、従来よりも短時間で高精度かつ信頼性の高い手法を確立することができ、コロナ禍における制限された実験環境下でも実施可能な効率的な実験データ取得・解析体制を整えられた。実験実施には未だ制限があるため、参加者数を絞って縦断サンプリングを実施しているが、現在までにすでに1年以上の縦断データを取得しており、今後も着実にデータ取得を進める。データ取得終了後はすみやかに解析を終え、論文投稿を目指す。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

新型コロナウイルス蔓延及び所属機関のMRI更新に伴う検査制限・中止の影響により進捗は予定よりやや遅れているが、既に縦断測定を開始しており、着実に研究を進めていく。

今後の研究の推進方策

新型コロナウイルス蔓延及び所属機関のMRI更新に伴う検査制限・中止の影響により、実験実施には未だ制限があるため、参加者数を絞って縦断サンプリングを実施することで、参加者数の減少に対応している。

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2022 2021

すべて 学会発表 (1件) 図書 (2件)

  • [学会発表] fMRIなどから得られる脳機能評価に対する直前の睡眠の質の影響2021

    • 著者名/発表者名
      1.佐原慈佳・小畠隆行・平野好幸・松吉大輔・西村春輝・相澤裕紀・山田真希子・清水栄司
    • 学会等名
      第48回日本脳科学会,浜松市地域情報センター(静岡県浜松市)
  • [図書] 日本視覚学会編「視覚の事典」(分担執筆「視覚的記憶」)2022

    • 著者名/発表者名
      松吉大輔
    • 総ページ数
      500
    • 出版者
      朝倉書店
  • [図書] 日本神経科学学会編「脳科学辞典」(分担執筆「実行機能」「中央実行系」「音韻ループ」)2022

    • 著者名/発表者名
      松吉大輔
    • 総ページ数
      500
    • 出版者
      東京大学出版会

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公開日: 2022-12-28  

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