研究課題
基盤研究(B)
微細構造に対する細胞挙動の影響として、破骨細胞・骨系細胞・歯根膜線維芽細胞・血液細胞に対しピラー・グルーブ・ホールの効果を検討した結果、効果が高い形状および低い形状が発見できた。パターンによるアパタイトの吸収活性や石灰化活性の制御、細胞やコラーゲン線維の配向制御など数種の法則化を達成した。また動物実験では埋入場所によりパターンの作用は異なり、パターンサイズ・形状に依存して組織反応が起こることが分かった。
歯科理工学
学術的意義としては、まだ法則を強固にする必要はあるものの、微細構造と細胞挙動の関係の法則化が少しずつ達成されてきており、材料による細胞挙動制御・予測がより容易になった。社会的意義としては、よりデータが蓄積されれば、有効な微細構造のデザインをインプラントの部位ごとに処置することにより、その微細構造のデザイン種により歯根膜の再生、歯肉の強い接着、骨の早い結合など、患者にとってより好ましいインプラントの提供に繋がると考えられる。