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2023 年度 研究成果報告書

文化環境との関わりからみた即興演奏技能の発達―イラン音楽を事例として

研究課題

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研究課題/領域番号 19K00251
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分01070:芸術実践論関連
研究機関神戸大学

研究代表者

谷 正人  神戸大学, 人間発達環境学研究科, 准教授 (20449622)

研究期間 (年度) 2019-04-01 – 2024-03-31
キーワードイラン伝統音楽 / 即興演奏
研究成果の概要

2019年8月から2020年1月まで、および2023年8月から9月までイランに滞在し、フィールドワークを行い研究計画書で言及されているタグのうち「言語リズム」「古典詩の世界観」「音組織」「楽器固有の身体性」「口頭性」について、個人的インタヴュー及びレッスンを重ねることで以下の知見に結びついた。1.古典詩の韻律と音楽のリズムとの関連性 2.音楽創作においての規範と逸脱について具体的事例およびその背景にある美学の抽出 3.楽器固有の奏法や語彙が即興演奏の中で如何に意味を持つものなのかについての知見 4.イラン音楽の口頭性に基づいた世界観の中では、旋法間の移動や横断には大きな自由度があること

自由記述の分野

民族音楽学

研究成果の学術的意義や社会的意義

これまでの常に作曲との対比の中で「自然にまかせた衝動」「計画性の欠如」「予測不可能性」などといったイメージでとらえられる傾向が強かった即興演奏という行為について、あらゆる即興行為は100パーセント自由なわけではなく、何らかのかたちで文化習慣などに深く規定されていることを明らかにしたこと。また更に即興演奏は、個人の特性のみで行われるだけではなく、即興演奏を行う集団からの影響も適宜受けつつ実際には存在しており、その意味において即興演奏は、様々な環境的・文化的要因からの影響も考慮しつつ考察を進めてゆくべき対象であることを確認できたこと。およびそれらの成果を英語と日本語の2冊の書籍として出版したこと。

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公開日: 2025-01-30  

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