本研究は、19世紀後半の英米の作家が太平洋イメージを構築する際に、テキストの余白が中心的な場となったことを明らかにした。このような文章は、まとまったテキストと断片的な注釈の組み合わせによって、作家たちがこの地域のために構築しようとしていた包括的アイデンティティと、異なる歴史、文化、言語を持つ複雑に連結した群島としてのこの地域の地理的現実との間の緊張に対応していた。 本研究は、査読付きの書籍や学術誌に掲載され、日本、ドイツ、英国、アイルランド、オーストラリア、台湾、米国で研究発表が行われる等、多くの成果を上げている。さらに、この研究をインターメディア研究の視点と対話させた単著を出版する予定である。
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