研究課題/領域番号 |
19K00685
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分02080:英語学関連
|
研究機関 | 学習院大学 (2023) 奈良女子大学 (2019-2022) |
研究代表者 |
今野 弘章 学習院大学, 文学部, 教授 (80433639)
|
研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2024-03-31
|
キーワード | 有標性 / 日英語対照 / 類型論 / 伝達性 / 時制 / 疑似目的語 / 類像性 |
研究成果の概要 |
日英語の有標現象を意味・語用論的に記述し、それらが示す特殊性に関して、両言語の文法体系を考慮に入れた原理的説明の可能性を探った。扱った現象は次の4つである。①非伝達的機能に特化した有標現象、②時制辞を欠く有標現象、③疑似目的語を含む有標現象、④格助詞「の」の語中挿入を含む有標現象。そして、これらの現象が示す意味・語用論的特殊性が、両言語の一般的文法特性によって動機付けられていることを明らかにした。
|
自由記述の分野 |
英語学
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究には次の2点の学術的意義がある。①本研究では、これまで比較対象とされてきていない有標現象を比較・対照する、あるいはこれまで記述されてきていない有標現象を記述する。この点で本研究は記述的意義を持つ。②本研究は、単に有標現象の独自性を示すものと見なされがちな特殊性が、孤立したものではなく、所属言語の文法体系に動機付けられている(場合がある)という、有標現象の研究に関する新たな視座を提供する。この点で本研究は方法論的意義を持つ。
|