研究課題/領域番号 |
19K00794
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研究機関 | 山口県立大学 |
研究代表者 |
林 ひょん情 山口県立大学, 国際文化学部, 教授 (30412290)
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研究分担者 |
淺尾 仁彦 国立研究開発法人情報通信研究機構, ユニバーサルコミュニケーション研究所データ駆動知能システム研究センター, 研究員 (10755119)
李 在鎬 早稲田大学, 国際学術院(日本語教育研究科), 教授 (20450695)
斉藤 信浩 九州大学, 留学生センター, 准教授 (20600125)
須賀井 義教 近畿大学, 総合社会学部, 准教授 (60454641)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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キーワード | 韓国語リーダビリティ / 読解学習支援システム / CLIL |
研究実績の概要 |
本研究は、韓国語学習者が自分の語学レベルに応じて適切な学習用教材をアダプティブに利用できる韓国語読解教育のための学習支援システム(Kreadability)の開発を行い、近年社会的ニーズが高まっているCLIL(内容言語統合型学習)を柱とする韓国語教育を飛躍的に進展させることを目指す。そのために、1) 韓国語に特化したリーダビリティ測定尺度の仕組みを考案し、2) 新聞、雑誌、webサイトなどの生教材の文章レベルを自動評価 する韓国語文章難易度判定システムを開発する。そして3) web上の電子辞書や語彙学習システムに連動し、韓国語学習者の読解学習に特化した 「アダプティブラーニング学習支援システム」を構築する。さらに4) 実践事例を学会やシンポジウムで公開するとともに、使用者のためのワ ークショップを開催する。 令和1年度は,主に韓国語に特化したリーダビリティ測定尺度の仕組みの考案と、システムの可視化に重点をおいて検討を行った。その結果、韓国語テキストの電子化を行うとともに、それをもとに韓国語リーダビリティ測定尺度の計算式を考案した。計算式では、(1)連体形と終止形の差異係数、(2)連体形の頻度、(3)名詞率、(4)派生述語率、(5)平均文長の変数を用いており、現在84%精度のモデルを示すことができた。また、リーダビリティ測定尺度の計算式の考案と平行して検索サイト上でのデータ分析の可視化の方向性について検討を行い、今後の改良のための試作案を作成することができた。さらに、国内外の学会において本研究の意義及び進捗状況についての報告を行った。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
令和1年度の計画は、主に韓国語リーダビリティ測定尺度の計算式を考案することである。リーダビリティ測定尺度の計算式をいろいろと試した結果、現在84%の精度のモデルを考案することができた。また、webサイトでのデータ分析の可視化の方向性について検討を行うことができた。さらに、本研究課題の動機と意義、そしてシステム構築までの概要について国内外の学会で発表することができた。
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今後の研究の推進方策 |
本研究では、研究の進捗状況を学会やシンポジウムで公開し、使用者のニーズを取り入れた使いやすいシステム構築を目指している。現在Kreadabilityはシステムそのものは試行段階まではきているが、まだ安定したものとはいえない。そのため、今後データを拡充しながら、精度を高めるための改善と改良をはかる。また、あわせてweb上の電子辞書や語彙学習システムとの連動を検討し、学習者の自学自習を支援する「アダプティブラーニング読解学習支援システム」の構築を目指す。
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次年度使用額が生じた理由 |
covid-19の影響により、3月に予定していた学会参加や打ち合わせ等が延長、中止になっため、次年度使用額が生じてしまった。使用計画としては次年度の学会参加及び打ち合わせのための旅費に当てる予定であるが、次年度もすでにcovid-19禍の影響が出ていることから、研究計画や使用計画の見直しを含め、今後も助成金の適切な使用に努めていきたいと考えている。
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