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2023 年度 実績報告書

コーパス分析に基づく英語法助動詞と法副詞の研究と英語教育への応用

研究課題

研究課題/領域番号 19K00806
研究機関創価大学

研究代表者

藤本 和子  創価大学, 文学部, 教授 (20350499)

研究分担者 黒田 正博  岡山理科大学, 経営学部, 教授 (90279042)
研究期間 (年度) 2019-04-01 – 2024-03-31
キーワード英語法助動詞 / 英語法副詞 / 学習英文法 / コーパス言語学 / 学習指導要領
研究実績の概要

コミュニケーション活動において重要な役割を果たす助動詞や副詞などのモダリティ表現(可能性や必然性などについて話し手、書き手の心的態度を表す言語表現)を言語の使用目的や状況に合わせて適切に使用することは、EFL/ESL学習者には、非常に難しいとされる。本研究では、英語一般コーパスと学習者コーパスの分析に基づき、日本人英語学習者の確信度や丁寧さを表す助動詞と副詞の使用傾向を調査分析し明らかにした。最終年度は、断定を避けるために使用される主要な助動詞について、本研究でのコーパス分析結果に基づくこれまでの研究内容をもとに、日本人大学生のアカデミックライティングにおける使用の特徴とその要因とともに指導内容とライティング教材の改善案をまとめた。本研究で調査したCEFR A2、B1レベルの日本人大学生の助動詞の使用には、特にcouldにおいてインフォーマルな特徴が見られた。つまり、この助動詞を頻繁に使用するが、アカデミックライティングに必要な断定を避ける用法の使用が十分ではない。その要因として、学生が使用したライティング教科書のトピックや母語の影響を指摘した。提案として、学習者の母語と英語の助動詞の用法の違いに目を向けること、アカデミックライティングで重要な断定を避ける表現として助動詞を明示的に取り上げること、アカデミックなトピックを扱うこと等を挙げた。これらのことについてまとめた論文が、国際ジャーナルに掲載された。CEFR A2、B1レベルの日本人大学生の英語使用とその要因について明らかにし、学習者の英語使用と学習者が実際に使用した教材の英語使用の比較に基づき、指導内容や教材の改善点を挙げることにより、国際的な英語教材の開発のためにも意義のある研究成果をまとめることができたと考える。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2024 その他

すべて 国際共同研究 (1件) 雑誌論文 (1件) (うち国際共著 1件、 査読あり 1件、 オープンアクセス 1件)

  • [国際共同研究] ランカスター大学(英国)

    • 国名
      英国
    • 外国機関名
      ランカスター大学
  • [雑誌論文] Japanese EFL undergraduate students' use of the epistemic modal verbs may, might, and could in academic writing2024

    • 著者名/発表者名
      Hollmann, W. B., Fujimoto, K., & Kuroda, M.
    • 雑誌名

      Language Learning in Higher Education

      巻: 14(1) ページ: 21-40

    • DOI

      10.1515/cercles-2023-0014

    • 査読あり / オープンアクセス / 国際共著

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公開日: 2024-12-25  

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