外国語学習者が自然で円滑なコミュニケーションを行うためには、話者の意図や感情、すなわちパラ言語情報を正しく相手に伝えることができ、正しく理解することができる能力を養うことが重要である。しかしながら、外国語学習者がパラ言語情報をどのように習得していくのか、言語特有あるいは言語普遍的な音声特徴が何であるのかは未解明な点が多い。本研究において、外国語学習者がどのようにしてパラ言語情報を含む音声を習得していくのかが生成・知覚の両面からより明らかにされたことにより、外国語を用いて円滑な口頭コミュニケーションを行うために必要不可欠な音声の効果的な習得のための手がかりを与えることが出来る。
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