大学生にとってどの英文法項目が難しいのかを検証し処理可能性理論と比較するために、穴埋め問題、英文復唱テスト、誤文訂正問題を実施した。参加者214名のデータにラッシュ分析を行い、10項目のデータを処理可能性理論と比較した。穴埋め問題での難易度順は理論とは一致しなかった。これは理論が自然な発話をベースにしたものであることから当然である。次に英文復唱テストにおいても理論の順位とは一致しなかった。復唱テストは自然な発話と同様のデータを集められるという先行研究とは異なる結果となった。復唱テストで用いた間違いを含む文を誤文訂正問題として解いた場合の難易度順は穴埋め問題の難易度順と似たものとなった。
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