研究成果の概要 |
フランスのコミューン(市町村)は、合併が進まないまま、その数は36,500前後で長らく推移してきたが、2016-17年における合併件数の急増により、現在は35,000弱まで減少している。本研究は、その背景にある2010年の新しい市町村合併制度について検討すると共に、合併後に出現する広域行政空間において、住民合議のための都市内分権組織である「住区評議会」(人口8万人以上のコミューンでは設置が法的義務)がどのように機能しているのか、合併により人口が8万人を突破した新コミューンでの現地調査を通じて明らかにすべく、シェルブール=アン=コタンタン市とアヌシー市の市役所を訪問し、聞き取り調査を実施した。
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