本研究の目的は、47都道府県接続産業連関表を作成し、平均波及長を計算することで道州制が実行される際に重要となってくる区割りの判断基準を示すことにある。分析結果を得るためには、データセットである47都道府県接続産業連関表の精度が重要となってくる。今回の研究成果では、精度の高い産業連関表を作成するには、Non-Survey法では限界があるいうことが明らかになった。大きな理由として、都道府県間の物流に関するデータ「商品流通調査」が更新されなかった点にある。様々な補完するデータや方法を試みたものの、分析結果の精度が上がらなかった。本研究は、政府が提供するデータの更新の重要性という点に社会的意義がある。
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