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2021 年度 研究成果報告書

移民受け入れの経済的影響の分析

研究課題

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研究課題/領域番号 19K01713
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分07050:公共経済および労働経済関連
研究機関筑波大学

研究代表者

内藤 久裕  筑波大学, 人文社会系, 教授 (00335390)

研究期間 (年度) 2019-04-01 – 2022-03-31
キーワード移民受け入れ / Brexit / 国内政治 / 投票行動
研究成果の概要

今回の科研費研究では、イギリスにおけるBrexit国民投票を調査対象として、移民の受け入れが政治的にどのような反応を及ぼすのかをデータを用いて分析した。具体的には、イギリスにおける各選挙区における外国人比率とBrexit賛成比率の関係を2段階最小二乗法を用いて推定を行った。その結果、一般にメディアに言われているのとは異なり、外国人比率の増加は、Brexit賛成をもたらすわけではないことが分かった。その理由としては、イギリス国籍保有者は、地域における外国人比率を正しく把握しておらず、とくに教育の低い人また年齢の高い人でそのような傾向があることが分かった。

自由記述の分野

公共経済学

研究成果の学術的意義や社会的意義

移民受け入れが、国内政治に分断をもたらすのではないかというのは、先進国共通の関心事である。本研究では、外国人比率の外生的な増加は、Brexitへの賛成投票を増やさないことが分かった。また頑強性テストのため、Brexit選挙後に行われた世論調査でも同様の結果が得られた。一方で、外国人と知り合う機会が少ない、高齢者および低学歴所得者は、自分の居住地域の外国人比率を過大に評価しており、その結果、Brexitに賛成票を投票していることが分かった。このことは、マスコミでの情報拡散や教育、政治家の正しく情報を伝える行動が、投票行動に対して重要な役割を果たしていることを示している。

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公開日: 2023-01-30  

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