令和5年度の研究実績は以下の通りである。 研究論文としてKatsuyoshi Nakazawa"Differential market entry determinants for for-profit and non-profit at-home care providers in the case of Japanese big cities"を『経済論集』誌(東洋大学経済研究会)49巻1号,pp.1-10に掲載された。本研究は,大都市における訪問介護事業者の参入行動を実証的に検討した論文である。本研究の知見として,高齢者人口に対するホームヘルパーの密度が訪問介護事業者の参入行動に正の影響を与えていることが明らかとなった。 また,アウトリーチとして「池田心豪『介護離職の構造 育児・介護休業法と両立支援シリーズ』」に対する書評と介護事業を取り巻く状況についてのコメントを『改革者』2023年第65号に上梓した。 最後に"Identifying Municipality Discretion Using a Quasi-experimental Approach: The Case of Eligibility Assessments for Japan’s Long-Term Care Insurance Program"という論文を作成し,英文校正を本研究費でおこなった。本研究は近日中にディスカッションペーパーとして公表し,査読付緒英文誌に投稿予定である。
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