2段階データ包絡法を用いて、ローン効率性をローン貸出効率性とローン収益性に分解し、ローン効率性モデルを開発した。本モデルでは、各金融機関に対して、ベンチマーク企業が持つ指標からの乖離率を計算し、デンマーク金融市場内におけるローン効率性マップを開発した。リーマンショック後における金融業界の統廃合との関係性を考察したところ、更なる収益性を改善する目的で、隣接あるいは地域内の収益性では劣るが融資効率が高い銀行を買収しとこと、破綻した企業の多くは、ローン貸出効率性、収益性の管理が不十分であるという特徴を持っている。信用力が弱い金融機関の金融危機中の金融機関のデフォルトの確率が高いことが確認できる。
|