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2021 年度 実施状況報告書

有吉義弥家資料からみた第二次世界大戦後の日本海運

研究課題

研究課題/領域番号 19K01786
研究機関大正大学

研究代表者

松本 洋幸  大正大学, 文学部, 准教授 (30757993)

研究分担者 竹内 祐介  東京都立大学, 経営学研究科, 准教授 (30711238)
太田 仙一  飯田市歴史研究所, 研究部, 研究員 (60826147)
研究期間 (年度) 2019-04-01 – 2023-03-31
キーワード有吉義弥 / 国際海運 / 日本郵船 / 三井ファイト / 海運同盟 / コンテナリゼーション / BIAC
研究実績の概要

(1)横浜開港資料館で保管中の有吉義弥家文書の整理を継続して行い、概要目録の調整などを行った(約420点 アルバム類を除く)。また有吉日記の全冊複製化を行い、主要メンバー間で情報共有を行った。
(2)海事図書館、国立国会図書館・同憲政資料室(宮崎弘道文書)等で関連資料の調査収集を行った。
(3)また「有吉義弥日記」をメンバーで講読する研究会をオンラインで開催した。開催日と報告者・報告テーマは以下の通り。2021年6月8日報告:松本洋幸「有吉義弥と戦後日本海運」 2021年10月7日報告:①竹内祐介「コンテナリゼーションと日本郵船」②太田仙一「有吉義弥関係文書から見た三井ファイト、海運同盟」③松本洋幸「1960年代半ばの日本海運と欧州同盟―FOB条項撤廃・三重運賃制と邦船増配問題―」 2022年2月21日報告:①竹内祐介「日本海運とコンテナリゼーション」②太田仙一「1950年代における欧州航路と『有吉日記』論集作成に向けての追加論点整理」③松本洋幸「1970年代の有吉日記」
(4)関連書籍の購入などを行った。
総括すると、今年度は「有吉義弥日記」について、1950年代に関する分析をさらに進めるとともに、1960~1970年代まで読み進めた。その結果、有吉日記の性格の把握や、1960年代後半以降の日本郵船とコンテナリゼーションの関わり、さらには1970年代以降に有吉がBIACなどを舞台として国際人として活躍することなど、これまでよりも研究対象を拡げることができた。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

理由
①新型コロナウィルスの感染拡大に伴って、政府・各自治体による外出自粛要請や、他の資料所蔵機関の利用制限などで、当初予定していた資料保存機関(神戸大学附属図書館)などの資料調査が実施できなかった。
②研究会・打合せ会については、対面実施が不可能なため、ZOOMによるリモート開催を実施している。

今後の研究の推進方策

コロナウィルスの感染拡大がやや沈静化しており、資料保存機関の利用が少しずつ可能になってきている。感染防止策を徹底しながら、今年度は本格的な資料調査を実施したい。
また収集可能な関連文献の収集・整理、有吉義弥日記の読み込みなどに、引続き注力する。
有吉義弥家文書の資料整理については、本年度中に公開目録の完成に向けて全力を注ぐことにしたい。
さらに研究会を継続し、研究メンバーの具体的な研究テーマをさらに深めて研究活動の促進を図りたい。

次年度使用額が生じた理由

新型コロナウィルス感染拡大に伴い、遠隔地への資料調査や集団での資料整理が中止となってしまったため、旅費・人件費等に大幅な余剰金を生じた。

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公開日: 2022-12-28  

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