研究課題
基盤研究(C)
この研究は産業・組織・製品アーキテクチャとデジタル技術の活用について欧米企業と日本企業の比較を行った。IoT活用の視点で欧米企業と日本企業を比較するために、IoT活用をレベル1からレベル5まで分けて分析した際に、欧米企業は完全自動化を目指し、レベル4を理想的なゴールにしているものの、日本企業では、作業者とロボットとのコラボレーションを指向するレベル5を理想的なゴールにしていることが明らかになった。
経営学
この研究は、欧米企業と日本企業のグローバル訪問調査を通して、デジタル技術の活用に関する企業の実態を踏まえた理論モデルおよび各国のデジタル活用戦略の違いを提示することができると期待出来よう。さらに、本研究は、欧米企業と日本企業の比較調査が可能であり、組織能力と産業・組織・製品アーキテクチャにより、同一産業・異質産業の間でデジタル技術の活用に関する国別の比較優位の要素を明らかにすることで、国別の競争モデルの提示にも寄与できると考えられる。