研究課題/領域番号 |
19K01881
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分07080:経営学関連
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研究機関 | 福岡女学院大学 |
研究代表者 |
藤村 まこと 福岡女学院大学, 人間関係学部, 准教授 (10404039)
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研究分担者 |
三沢 良 岡山大学, 教育学研究科, 准教授 (90570820)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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キーワード | 失敗学習 / チーム学習 / チーム風土 / 組織文化 / 課題特性 / 信頼 / 心理的安全性 |
研究成果の概要 |
本研究では,チームの効果性や生産性の向上に資するチーム学習の生成過程を明らかにするため,チームメンバーが共有する価値観や認識である「チーム風土」,チームが取り組む職務の「課題特性」の影響を検討した。民間や行政に勤務する個人を対象とした実証研究の結果,(1)チーム内の信頼と心理的安全性の高さは個人の失敗や成功の共有を促進しチーム学習を支援すること,(2)組織文化尺度を用いた類型によって,権力格差が小さく成果主義志向が強い職場は,他の職場よりもチーム学習が活性化すること,(3)チームの課題特性として「相互依存性」「多様性」「自律性」「不確実性」のが示されチーム学習と関連することが分かった。
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自由記述の分野 |
社会心理学・組織心理学
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
産業組織ではチーム制の導入が進み,チームマネジメントの重要性は増している。しかしながら,チームの効果性や生産性,そしてチームの学習や成長に関する知見は十分とはいえない。本研究では,失敗学習に主眼を置きチーム学習を規定する要因として,チーム,組織,課題の影響を明らかにした。マルチレベルの階層を踏まえたチーム学習の生成過程の検討によって,理論的な精緻化を行うことができた。また,それらの知見を用いて職場のアセスメントツールを作成することで高い実践的意義も期待できるだろう。
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