研究課題/領域番号 |
19K01943
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分07090:商学関連
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研究機関 | 上智大学 (2020-2023) 千葉商科大学 (2019) |
研究代表者 |
外川 拓 上智大学, 経済学部, 准教授 (10636848)
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研究分担者 |
石井 裕明 青山学院大学, 経営学部, 准教授 (50548716)
朴 宰佑 中央大学, 商学部, 教授 (50401675)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2024-03-31
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キーワード | 視覚的コミュニケーション / 広告画像 / パッケージ・デザイン / ブランド知覚 / ブランド評価 |
研究成果の概要 |
本研究課題では、視覚を通じたマーケティング・コミュニケーション(例えば、広告やパッケージのデザイン、ブランド・ロゴなど)が製品やブランドに対する消費者知覚に与える影響について検討した。実験の結果、複数の知見が見いだされた。例えば、パッケージの下部に掲載された製品画像は、当該製品ブランドへの信頼性知覚や評価を向上させることが明らかになった。また、広告の背景画像から冷たさが連想されるとき(例えば、冬景色の画像が広告の背景に使用されているとき)、消費者は広告製品に対して新奇性を知覚することや、画像から重さが連想されるとき、価格表記に対する選好が変化することなどが実験を通じて確認された。
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自由記述の分野 |
消費者行動論
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
先行研究では、広告写真のカメラアングルや色調など、視覚的コミュニケーションの各種属性が広告製品への評価に影響を及ぼすことが明らかにされてきた。本研究課題では、製品画像の上下配置、広告画像からもたらされる温度知覚や重量感知覚など、新たな視覚的属性効果を特定した点において学術的意義を有する。また、成果変数としてブランド知覚に注目することは社会的にも意義がある。例えば、企業の不祥事に関する報道も相次ぐなかで、ブランドの信頼感知覚をいかに高めるかという点は実務的にも重要な問題である。本課題の研究結果は、信頼感知覚が言語的なメッセージだけでなく、視覚的デザインによっても醸成されうることを示唆している。
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