研究課題/領域番号 |
19K01981
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研究機関 | 大阪府立大学 |
研究代表者 |
新井 康平 大阪府立大学, 経済学研究科, 准教授 (30550313)
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研究分担者 |
妹尾 剛好 中央大学, 商学部, 准教授 (60610201)
牧野 功樹 釧路短期大学, 家政学部, 講師 (20845937)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2024-03-31
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キーワード | 混雑コスト / 病床稼働率 / コスト効率 |
研究実績の概要 |
今年度は,コロナ禍にともなう混乱のため,予定していた質問票調査などを見送ることとなった。そのかわり,アーカイバルデータを用いたデータを利用した研究を進展させることで,研究の空白期間を生じさせないような工夫を行った。 まず,公立病院のコストデータを用いた分析によって,混雑コストの存在の直接的な証拠を提供した。混雑コストは,生産現場の知識によって,変動費化・固定費化の対応が行われているという証拠はあったが,これら混雑コストが実際に観察されるのかについては継続的に議論されていた。本研究は,混雑コストが実際に存在し,それらが回避されるような判断がなされていることを,「病床稼働率」という操業度が手に入る公立病院を対象とすることで,直接的な証拠を提案した。 また,現在はDEAを用いたコスト効率とその成果についても分析結果をまとめている。これは,平均的なコストと売上高ではなく,効率的なベストエフォートなコスト効率を達成している組織が,将来的にパフォーマンスを獲得しているのかの検証である。この分析結果は,2021年度に学会報告予定である。 そして,会計データ表現についての関連する文献のレビューを終え,特に生産現場における会計データの利用の方策についての現在までの議論を確認した。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
予定していたインタビュー調査・質問票調査については,コロナ禍の影響により,次年度に先延ばししている。
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今後の研究の推進方策 |
2021年度:工場の生産管理会計の実践を明らかにするための,大阪府内の工場を対象とした大規模な質問票調査の実施。 2022年度:コスト効率および関連する生産管理会計のシステムの関連性についての研究,および学会報告などの実施。 2023年度:論文化など。なお,生産管理会計システムにおける会計データ表現の結果については,論文だけでなく書籍などに取りまとめる予定である。
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次年度使用額が生じた理由 |
コロナ禍により,企業の協力が延期されたためのものである。 次年度は,企業の協力のもとで,会計データ表現の実態調査のための質問表調査費用として使用予定である。
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